The Game of Death(g)完登 day5

2026/1/31

 前回の大分解像度が上がったので上部は触っていないもののこの日は完登も視野に入っていた.前回からの1週間の間はイメージを反芻して,クライミングさぼり気味三わがままボディも申し訳程度の節制をしてこの日に望んだ.もし完登できなくても(というかその可能性はかなりあるが)いいやと思う気持ちもありつつ,多少は登れるかなーとは思っている.唯一の心配は木曜日の夜から金曜日の朝にかけて雪が降ったことで染み出しがあったらどうしようということであったが,幸いのことに染み出しはなかった.所々雪は残っていたけど.

 今回は山岳会の友人が付き合ってくれて,おまけにいわば出会った親子クライマーも来るといっていたのでマットが沢山ある.ぜひとも決めたい,そんなことも考えながら.

 岩場につくと持参したパモでクラックの中を掃除する.前回みたいにジャミングした瞬間に石がおちてくるなんごめんだ.

 一手目のタクティクスが概ねまとまっていたのでクラックグローブonテーピングをしてとらいをする.するとやはり最初のジャムがよくきまり,一手のフィンガーをスタティックでとれる.前回まで全く取れなかったこの一手目を割かし再現性高く取れることが判明した.フィンガーがきまってからはイメトレの成果もあってつながりシンハンドまではすんなりとつながった.そのあとも順手でばちぎきハンドをとることができ,次のムーブを出そうと思たけど右手のグローブが微妙にずれてジャミングが甘くて大きいムーブが出せない.身動きが取れなくなりいったん降りる(惜しいトライ①)

 ①の反省を生かして右手はグローブを外してテーピングに変更した.ついでに左手もグローブがダボついていたのでグローブの上から一周テーピングを巻いた.それが功を奏したのかスタートのジャミングがより決まるようになった.上部はハンドの決まりがさっきよりもよく,さっき取れなかった上部のガストをおさえることができた.マッチして体を上げて,足をあげて,いよいよリップだ!と思い手を出したが,あるはずのガバがそこにない!岩も冷たくスローパーでムーブを起こすほどの余力もなくここで撤退(惜しいトライ②)

 少しずつであるが進んできた.中間部も大分安定している.だが上までつながるようになって,今度は体力の方が心配だ.次週は金曜日が雨だし,マットもたくさんあるこの日に仕留めたい!そういう気持ちが強くなってきた.

 休憩をはさんで満を持して次のトライ.と思ったが手のグローブ上に巻いたテーピングがよじれてジャミングが甘い.テーピングを巻きなおして離陸.トライのたびにテーピングを巻きなおすなんてなかなかない経験だ.今度も中間部までは安定していて,リップもさっきの反省を生かしてもう一手ずつ手をあげてから取りに行くことにした.ジャミングなども交えてもじもじしていると,リップ取りの際に使えそうなカチを発見した.そんなこともあってリップを抑え,その先のガバまで手が伸びた!これはもらった!!そう思った.だが現実はそんなに甘くはない.もじもじの間に腕は張り,手は冷え,パンプの極み.左に足を振り,マントルを返せば終わりなので引き付けるだけの余力が残っていない.レストしようにももう回復可能地点は過ぎているようだ.無理する気力もなく,安全に下りることに前集中をした.だが,足を振っていることもあり落下地点がやや怪しい.できるだけマットのある地点にと思い落ちるとギリギリマットがあるかないかの地点,木の辺りに落ちたのだった.それでもスポットのおかげか体はマットの方に倒れダメージは最小限で済んだ.だが振り向くと恐怖が姿を現していた...

 誰もがいった!と思った.三段の壁はかくもたかいのか.

 それでも今日のおれは一味違う.次はどうすれば登れるかを考えていた.上に回り込み上部のホールド,スタンスを再確認.ムーブももじもじを減らせば上部の余力を残せるはず!そう思い次のトライに向けイメージを修正する.

 そうしてその時は訪れた.先ほどと同じように出だしはテーピングがうんぬんかんぬんんでもたついたが中間部もスムーズだ.上部もジャミングにこだわらずスピーディーにこなしリップを抑える.だいぶ余力がある.そのまま行くつもりだったが,クラックと別れる前にジャミングをして申し訳程度のレストをする.十分だ!足を振り,マッチしていたガバから左手を話,右手で目いっぱい引き付ける.左手はさっき見つけた上のカチをとりにいく.もう安全地帯からは抜け出したのだ自然と声がでる.そうして息が切れる頃には右足も左足に追いつき二本の足で立っていた.

 1年ほど前にこのルートの存在を知って,ジャミングで登ることを決めた.家のことでなかなか離れられずにうつうつとしていたこの冬にこの課題を目標として設定した.グレードを考えれば思いのほかすんなり登れたと思う.

 3段とされているグレードだが,おそらくジャミングで登ると自分の実力を考えればもう少し易しいと思われる.ただ両方で登った人が(おそらく)存在していないのでそこらへんは何とも言えない.とりあえず今は自分の中に満ちてきた何かに浸ることにしよう.

おまけに千鳥も登れたよ!

 目標とした課題が登れたので帰宅でもよいのだが,パートナーは不完全燃焼感があったのでもう一つ何か登ることにした.わりかし近くにある千鳥という課題.ホールドは悪くなく,ムーブで登る系で楽しかった.パートナーともどもワンデイで登りきれたよかった.

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